こんにちは、ナナオ (@9yearsBeginner) です^^
英語圏に留学したら、自然に英語が話せるようになると思いますか?
以前はけっこうな割合で「留学=英語が話せるようになる」とか、「1年以上英語圏で生活したら英語はペラペラ!」と勘違いしていた人も多かった気がします。お恥ずかしいことに、わたしもその内の一人でした(苦笑)
今は「留学さえすれば簡単に英語が上達したり話せるようになるなんて、ないでしょ。」と考えている冷静な若者の方が多い気がします。
- じゃぁナゼ英語留学したり住んでいるのに、英語が話せるようにならないのか?
- せっかくの英語留学や海外に住むというチャンスを無駄にしないために、どんなことを準備すればよいのか?
- 英語留学しなくても英語が話せるようになる人も多くいる中、あえて英語留学をする理由とは?
その辺りを今回の記事で書いてみようと思います。
英語留学や海外に住んでも英語が話せるようにならない理由
わたしは「ワーキングホリデー」という国の制度を利用して、カナダのブリティッシュ・コロンビア州に13ヶ月滞在したことがあります。
バンクーバーとバーノンという街に住みながら、いくつかの経験をしました。
- 語学学校(3ヶ月)
- 個人経営の英会話スクール(2ヶ月)
- ホームステイ(3ヶ月)
- カナダ人とのルームシェア(約6ヶ月)
- 日本人との共同生活(約4ヶ月)
- ローカルのカフェで働く(約3ヶ月)
- 日本人経営の寿司卸しの会社で働く(約4ヶ月)
※「約」とついている期間はかなり曖昧(汗)
わたしの上の経験はかなり昔の話になってしまいますが、現在英語圏で生活していることから、日本人が海外に住み、そこでの英語との関わりや日本人コミュニティのことなどは、今もそんなに変わらない共通の課題のようなものがあると感じています。
この共通の課題の大元は現地で英語を話すことが圧倒的に足りていなく、なぜ足りないかというと、日本にいる間に英語をある程度は話せるように準備していないからだと断言します!
先に熱く結論を書いてしまいましたが、自分の経験も踏まえて具体的に書いてみますね。
留学前の英語の勉強が足りていない
上の部分でも書きましたが、もうね、これに尽きると思います。
英語留学や英語圏に住めば自動的に英語力が上達する、というのは幻想です。
ある程度は留学前、渡航前に英語力(特に会話力)をつけてしまいましょう。
海外に行かなくても英語がペラッペ〜ラな和製バイリンガルと呼ばれる人たち、実はたくさんいるんですよねー。
究極の英語留学は、日本にいながら英語を話せるようになってからの方が、何十倍も実のある経験ができると思っています。
英語を話せるようになってから、と言われるとハードルが高くなっちゃいますが、音読などのアウトプットの練習、発音の勉強はぜったいにしておきましょう!
日本人同士で行動してしまう
日本にいるときにある程度英語が口から出てくるように準備をしておかないと、いざ留学したところで英語を話す友だちを作るのはむずかしいと思います。
一日中慣れない ”English Only” の授業で脳内はパンパン。もうこれ以上英語に触れたくない!という思いも出てくるかもしれないですよ。
また上手く英語でコミニュケーションが取れないがために、授業以外や休日などは日本人同士で行動しがちになります。
留学初期はホームスティする人も多いですが、ホストファミリーがフレンドリーとは限らないんですよね。
お金のために留学生を受け入れている、というホストファミリーも多いと聞きます。そういったホストファミリーになってしまうと、家で英語を話す機会はほとんどないですね…
またホームスティは基本食事がついていることが多いので、家賃も高く設定されています。なので現地に慣れてきたら、ルームメイトを探してホームスティから離れる人も多くいます。
もしルームメイトが日本人だった場合、それこそ学校以外はだいたい日本語しか使わないという日々が待っており、英語の上達を目指すにはむずかしい環境になりますよねー。
海外で生涯の友を得ることもあるかもしれないし、それはそれで良い思い出にもなり楽しいとは思います。
でもやっぱりせっかく異国の地にきているので、世界のいろんな価値観の人たちとコミュニケーションをとりたいですよね。
あらゆる場面で積極的になれない
もともと日本人は控えめな人が多い気がします。
ただでさえ控えめなのに、そこへ持ってきて英語で伝えるのがむずかしく、いつも英語に詰まってしまったら、更に消極的にならざるを得ないというのは、ごくごく自然な構図…
そうなると気持ちはどんどん萎縮するし、英語留学しているのにも関わらず英語から距離を置きたくなってしまうものです。
こうなるともう負のスパイラルなので、脱出がむずかしくなる人も大勢います。
ナナオのワーキングホリデーの経験
わたしがワーキングホリデーでカナダに渡ったとき、わたしの英語力はあまり高いものではありませんでした。
当時のわたしはカナダに行って1年も生活したら、自動的に日常会話くらい話せるようになるのでは!?という淡い期待を抱いていたのです。
でも実際は全然違いました。
英語のアウトプットの練習をほとんどしてこなかったわたしは、語学学校の同じレベル(*1)であろう他の国の生徒のアウトプット力に圧倒され、フリーズしてしまったのです。
*1:語学学校は初日のオリエンテーションでテストを受けて、レベル毎のクラス分けを行います。
もちろん彼らの英語は、とてもブロークン・イングリッシュ(文法的に間違いの多い英語)だったと思われます。でも英語を口から発するあの瞬発力は、普段から英語を話していないとできない技です。
結局わたしのカナダ生活は、日本人と過ごすことがほとんどでした。
それではいけないと思い、カナダ人のルームメイトを探したり、日系の会社や飲食店ではないところでアルバイトをするために、メインストリートにあるカフェやレストランにウォークインで何十件と履歴書を配りまくりました。
そこで何度となく言われたセリフが「あなたのキャラクターは興味深いけど、英語力がねぇ…」(涙)
そんな中、1件だけわたしを雇ってもよいと言ってくれたカフェがあり、そこで3ヶ月くらい働かせてもらいました。
お客さんのほとんどが英語話者。
無我夢中であんまり覚えてないけど “Tap Beer” の意味がぜんぜん分からなくて、お客さんにめっちゃ怒られたことは覚えてます(泣)あと “a cup of tea” が、カプチーノって聞こえて間違えたなぁ(笑)
カフェでの仕事は緊張の連続で大変だったけど、貴重な経験でした。そしてチップ制度の偉大さにも驚驚かされました。
英語留学するなら、事前の英語勉強がとっても重要
わたしは今、英語の上達だけを考えるなら、わざわざ大金払って英語留学しなくてもいいのではと思っています。
日本にいながら英語がペラペラになる方法なんて、検索すれば山ほど出てきます。
その中から自分に合ったやり方を探して、やり抜く方が賢いかもしれません。
英語留学って、学費やら生活費やらかなりお金がかかりますよね。しかもせっかく海外にいるのだから、小旅行もしたいなんて思っちゃったりするものです。
もし英語留学をしてみたいと思うなら、その時間とお金を最大限活かすためにも、日本である程度英語力をつけてからの方がぜったいに有意義だと思います(たとえ親が笑顔で費用を出してくれたとしても!)。
英語留学前につけておきたい「ある程度の英語力」とは
ここまで散々「ある程度の英語力」と書いてきました。
この「ある程度の英語力」ってすごく曖昧ですよね(汗)
また、ひとことで英語留学といっても様々なパターンがあります。
4年制や2年制の大学で学んだり、現地の高校に入学する人もいます。期間も短期から1年以上の長期など様々です。
こういった現地の大学や高校へ入学する場合は、それぞれの学校が入学基準をTOEFLなどのスコアで提示しているので、当然そのスコア以上ないと入学はできません。
大学等のレベルにもよりますが、だいたいTOEFL45〜61(英検2級〜準1級)程度といわれています。
語学学校やワーキングホリデーは特にTOEFLなどのスコアは必要ではないので、どのレベルの人でも留学可能です。※語学学校はレベル毎のクラスになるため、入学初日にテストを受けます。
スコアや資格が必要な場合は、もちろんそれを満たしていることが大前提ですが、それとは別にナナオが考える「ある程度の英語力」を具体的にいうなら、日本でしている日常会話や普段頭で考えていることを、簡単な言い回しでいいのでとっさに英語で言えることだと思っています。
例えば、、、
友だち同士で
- 今日のランチ何にする?
- 昨日の○○○(ドラマやバライティの番組名とか)観た?
- 今度の土曜に海に行かない?
スーパーで
- ○○○(商品名)ありますか?
- 次はいつ入荷しますか?
- 返品(交換)したいのですが。
レストランやカフェで
- ペペロンチーノとアボガドサラダとコーヒーをお願いします。あ、コーヒーは食後で。
- ”本日のランチスペシャル”は何ですか?
- 別々で払いたいのですが(友だちとレストランに行ったときなど)。
雑談で
- はじめまして、○○○です。
- (週末何してたの?)の問いに対しての答え方とか。
- (そのピアス、ステキね!)に対しての答え方とか。
けっこう難易度高そうですが、留学前に慣れておくことに越したことはないですよ〜。
一人でも練習できる方法はないかなと、いろいろ検索してみたら、Youtubeでこんな動画を見つけました。このくらいのスピード感で英語が口から飛び出してくるといいですね!
あとは簡単な3行くらいの日記を毎日書いて、それを音読するのもアリですよね。
自分の書いた日記の文が正しい英語なのかは、オンライン英会話レッスンで先生に添削してもらったり、HiNativeというアプリで添削してもらうのもいいと思います!
とりあえずは、英文が正確でなくても英語を口から出すことに慣れることがとても大切だと、ナナオは考えます。
留学の本当の醍醐味とは
ある程度英語が話せるようになってから英語留学することで、世界中から留学しているいろいろな人たちと触れ合うことができ、今まで自分が持っていた常識がひっくり返るような経験をしたり、もしかしたら日本人以外の生涯の友ができるかもしれません。
現在の世界人口は78億人以上と言われています。
世界は想像以上に広く、様々な考え方を持った人たちがいます。
今までアナタが信じていた当たり前は、別の国の人からしたら当たり前ではないかもしれません。
いろいろな価値観に触れることで他人に優しくなれ、そして自分の心を広く保てるのではと思います。
個人的にはそれこそが留学や海外に住んでみる醍醐味だと思っています。
もし今、この記事を読んでいるアナタが将来英語留学を考えているなら、留学してからではなく留学する前までに、ある程度英語を話せるようになってしまいましょう!
そうすることで、より貴重な留学経験ができると思います^^